公開講座
2022年度の公開講座は終了いたしました。なお、公開講座は以下の要領で行われました。
2022年度の公開講座のスライドを掲載いたします。 久野先生の講演スライド 安田先生の講演スライド
開催案内
大阪大学理学部数学教室では、数学に興味を持つ若い皆さんのために、現代数学の様相と数学研究の実際、自然科学や社会科学に及ぼす数学の影響、文化としての数学の在り方などについて、多角的な視点から易しく解説する公開講座を以下の要領で開催します。
- 日程:2022年11月5日(土)
- 時間:入場開始13:00
13:30〜15:00(久野先生)
15:20〜16:50(安田先生) - 会場:大阪大学豊中キャンパス 理学研究科E棟 E404大セミナー室
(満席の場合、サテライト会場E301にご案内します。) - 対象:高校生・一般
- 講師:久野 恵理香 先生(大阪大学理学研究科数学専攻)
- 題目:ひねってひろがる曲面の数学
- 概要:コーヒーカップとドーナツはおんなじ!そんなことが起こるのがトポロジーだ。なかでも曲面(2 次元)のトポロジーのお話をします。曲面を調べるための道具として「写像類群」というものがある。この講座では、トポロジーの視点で曲面とは何なのかを考え、そして写像類群についてせまっていきます。
円の面積を計算するのに必要なのが半径と円周率ならば、トポロジーにおいて曲面を調べるのに必要なのは“ツイスト”である。写像類群を使えば、3次元や4次元といった目に見えない図形も考えることができてしまう!?ツイストで“計算する”数学の世界をぜひご覧あれ! - 講師:安田 健彦 先生(大阪大学理学研究科数学専攻)
- 題目:整数と図形の深い関係
- 概要:整数を調べる整数論と図形を調べる幾何学の間には、深い関係がある!幾何学を使って整数論の定理を証明し、逆に整数論を使って幾何学の定理を証明する、というような事が現代数学では盛んに行われている。そのような関係の一つである、割り算の余りに注目して計算する合同式と、「柔らかい幾何学」と呼ばれるトポロジーの関係を覗いてみよう!