- 2005/4/15 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育物理化学棟360
吉田輝義(京大理 / Harvard 大学)
Compatibility of local and global Langlands correspondence (with Richard Taylor)
Harris-Taylor によるGL(n)の局所Langlands対応の証明においては,CM体上のGL(n)の保型表現に対応するGalois表現の構成(大域Langlands対応) を局所体に制限する手法が用いられたが,この制限と局所Langlands対応の整合性は up to semisimplification でしか示されていなかった.Galois 表現の構成に用いられた志村多様体の半安定還元を調べることで,この整合性を完全に証明する.
- 2005/4/15 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Ahmed Sebbar(ボルドー大学)
Riccati equations with algebraic solutions and applications
- 2005/4/22 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
多久和 英樹(大阪大学 理学研究科)
Weighted scattering calculus and propagation phenomena of singularities at infinity
- 2005/4/25 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
角大輝(大阪大学 理学研究科)
有理半群のジュリア集合のハウスドルフ次元
- 2005/4/25 幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 大セミナー室(E301)
梅原雅顕(大阪大学)
波面の幾何学(The Geometry of Fronts)
- 2005/4/26 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
中野 張(阪大基礎工)
Optimal long-term investment in a model with memory
- 2005/5/6 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育自然科学棟301
加塩朋和(大阪大学 理学研究科)
On the p-adic absolute CM-period symbol (with Hiroyuki Yoshida)
吉田教授はCM-ピリオドと多重ガンマ函数の特殊値との関係式を予想した. これはChowla-Selberg公式の一般化を与えている. 共同研究の目的はこのp進類似を与えることであり, 類似のp進多重ガンマ函数の特殊値を考えると (ある条件下では)代数的数になると予想できる. こちらは Gross-Koblitz公式の一般化と見て取れる. さらにその値はp進ピリオドと Frobenius作用によって表せ, 始めのCM-ピリオドの予想式と酷似する. なおこの予想からGross予想(p進partial zeta関数の微分に関するもの)を導くことができる.
- 2005/5/9 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
森山貴之(大阪大学 理学研究科)
Pre-symplectic多様体におけるLefschetz型pencilの構成
- 2005/5/9 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
並河良典(大阪大学 理学研究科)
べき零軌道と複素シンプレクティック双有理幾何
複素単純リー環のべき零軌道の閉包は
シンプレクティック特異点とよばれる
ものになる。この講演では、これら特異点の
シンプレクティック特異点解消に関する
双有理幾何について論じる。時間がゆるせば、関連
する問題(連接層の導来圏の同値性)にも触れたい。
- 2005/5/10 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
田村隆志(阪大基礎工)
Iterative scheme for portfolio optimization with fixed and proportional transaction costs
- 2005/5/13 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
吉川周二(東北大学大学院理学研究科)
三次元形状記憶合金方程式の可解性について
- 2005/5/16 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
並河良典 (Yoshinori Namikawa)(大阪大学 理学研究科)
Birational geometry of symplectic resolutions of nilpotent orbits
- 2005/5/16 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
多久和 英樹(大阪大学 理学研究科)
Scattering calculus and propagation of singularities near infinity
Euclid 空間に無限遠を付け加えコンパクト化した多様体上で
の分散型方程式に対する解の特異性伝播について考察する. 特
に高階分散型方程式にふさわしいscattering calculus を導入
し, 解の振る舞いを調べる. これは, 解の平滑効果と呼ばれる
現象と密接に関係している.
- 2005/5/17 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
市原直幸(阪大基礎工)
Stochastic representation for fully nonlinear PDEs and application to homogenization
- 2005/5/20 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育自然科学棟301
加藤和也(京大理)
非可換岩澤理論のけわしい道
- 2005/5/20 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
真田誠(大阪大学 理学研究科)
Domain of Determinacy and Hamilton-Jacobi Equations
- 2005/5/23 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
本多宣博 (東工大)
Self-dual metric and twenty-eight bitangents
- 2005/5/23 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
加塩朋和(大阪大学 理学研究科)
新谷氏の公式とそのp進類似式,及びそれらを用いた不変量について(吉田敬之教授との共同研究)
新谷氏はL函数の一階微分を多重ガンマ函数で表す公式を導いた.
吉田教授はその式から新しい不変量を定義し,虚数乗法を持つ
アーベル多様体の周期との関係式を予想した.
今回,新谷氏の公式のp進類似を示し,同様に不変量を定め,
その性質を共同研究で調べている.我々が得た予想式は
p進周期と呼ばれる値と関係し,更に類体の生成元を与える.
- 2005/5/24 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
藤原彰夫(大阪大学 理学研究科)
Statistical estimation of a quantum operation
- 2005/5/25 臨時セミナ(Seminars on algebra, geometry and physics) 13:30--15:00 理学部E棟417号室(セミナー室 D)
後藤竜司(大阪大学 理学研究科)
一般化された幾何構造と変型理論 (generalized Calabi-Yau, hyperk\"ahler,G_2, Spin(7) structures )
- 2005/5/27 代数幾何・複素幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 新セミナー室(D505)
Kota Yoshioka(Kobe univ.)
Moduli of twisted sheaves
- 2005/5/27 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
出口崇(大阪大学 理学研究科)
Gevrey級のシンボルをもつ擬微分作用素のWeyl-H\"{o}rmander calculusについて
- 2005/5/30 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
松村昭孝(大阪大学 理学研究科)
圧縮性ナヴィエ・ストークス方程式の解の漸近挙動
圧縮性ナヴィエ・ストークス方程式の解の(時間についての)
漸近挙動は、空間遠方での条件や境界条件に依存して様々な
非線形波(衝撃波、希薄波、接触不連続波、境界層など)が
たち現れ、複雑な様相を呈する。本談話会では、運動が一次
元的(平面波的)な場合について、これまで行われてきた
研究の概観と現在進行中の話題について紹介する。
- 2005/5/30 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Sai Kee Yeung(Purdue University)
Metrics on Teichmuller spaces and geometry of moduli spaces of curves
- 2005/5/31 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Chandi(大阪大学 理学研究科)
On the Stationary Distribution of GAs with Fixed Crossover Probability
- 2005/5/31 トポロジーセミナー 16:30--17:30 数学教室 新セミナー室(D505)
中島隆吉(大阪大学 理学研究科)
4次元Seifertファイバー空間上のシンプレクティック構造
- 2005/6/3 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
中村徹(東京工業大学理工学研究科)
Asymptotic behavior of spherically symmetric flow for viscous heat-conductive gas
- 2005/6/6 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
高村茂(京大理)
リーマン・テータ関数と分裂族の特異ファイバー
- 2005/6/6 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Sai Kee Yeung(Purdue University)
Lattices associated to complex ball quotients and geometric implications
- 2005/6/10 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30
若槻聡(京大理)
二次のベクトル値ジーゲルカスプ形式の空間の明示的次元公式について
- 2005/6/10 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
津川光太郎(名古屋大学多元数理科学研究科)
滑らかさの低い外力項を持つKdV方程式の可解性について
- 2005/6/13 談話会 16:30--17;30 理学部 B棟 B346
臼井三平(大阪大学 理学研究科)
Log intermediate Jacobian, joint work with Kazuya Kato and Chikara Nakayama
By using log geometry, we extend classifying spaces of
(gradedly) polarized (mixed) Hodge structures and period maps
(= classifying spaces of (gradedly) polarized log (mixed) Hodge
structures and log period maps),
and also extend intermediate Jacobians and Abel-Jacobi maps
(= log intermediate Jacobians and log Abel-Jacobi maps).
These results are log geometrical generalizations of some works
of Griffiths, Mumford, Zucker, Clemens, Morihiko Saito et.al.
- 2005/6/13 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
中島隆吉(大阪大学 理学研究科)
Symplectic structures on 4-dimensional Seifert fibered spaces
- 2005/6/14 トポロジーセミナー 16:30--17:30 数学教室 新セミナー室(D505)
Hanspeter Fischer(Ball State University, U.S.A.)
On non-semilocally simply connected
spaces whose fundamental groups inject into their shape groups
- 2005/6/14 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Jiangang Ying((Fudan University, Shanghai))
Random mapping graphs and related Markov chains
- 2005/6/15 解析特別セミナー 13:30--15:00 共通教育・自然科学棟 数学大セミナー室(301)
森井慶 (東北大学理学研究科)
A Fourier restriction theorem for hypersurfaces which are graphs of certain real polynomials
Strichartzにより得られた、二次超曲面に対するFourier制限定理の一つの拡張を行う。本講演では一変数単項式の和で表わされる実多項式のグラフに対する制限定理を考える。Airy函数を一般化した一次元振動積分を導入し、その減衰評価を求める事が本質である。
- 2005/6/17 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
森井慶 (東北大学理学研究科)
Time-global smoothing estimates for a class of dispersive equations with constant coefficients
- 2005/6/20 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
大鹿健一(大阪大学 理学研究科)
Klein群に関するBers-Thurston density予想
「全ての有限生成クライン群は幾何的有限群の代数的極限であろう」という予想をBers--Thurston density予想という。最近のMarden予想、ending lamination予想の解決により、この予想は「与えられたend invariantを幾何的有限群の極限として実現できるか」という問題に帰着される。この実現問題を解くことに成功したので、これについて話す。
- 2005/6/20 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
満渕俊樹(Toshiki Mabuchi)(大阪大学 理学研究科)
多様体版「ヒッチン・小林対応」における種々の安定性について(1)
- 2005/6/21 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
稲浜譲(大阪大学基礎工学研究科)
"Laplace's method for the laws of heat processes on loop spaces via rough paths"
- 2005/6/24 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育自然科学棟301
朝倉政典(九州大学)
テイト曲線の$K_2$上の$p$進レギュレーターの全射性
基礎体が$Q_p$の円分拡大に含まれているようなテイト楕円曲線について $K_2$からの$p$進レギュレーターの全射性を証明する (http://front.math.ucdavis.edu/math.NT/0502222).
- 2005/6/24 代数幾何・複素幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 新セミナー室(D505)
Takeshi Abe(RIMS)
The moduli stack of Gieseker-$SL_{2}$-bundles on a nodal curve
- 2005/6/24 微分方程式セミナー 15:30--17:00
小川卓克(東北大学理学研究科)
Landau-Lifshitz equation for the Ferromagnetic $\sigma$ spin model and the Schr\"odinger maps
鉄磁性体のスピンの自己誘導を記述するHeisenberg シグマモデルはその連続極限近似により、
Landau-Lifshitz型の準線形偏微分方程式に帰着される。この方程式は、一次元における渦糸の局所誘導
近似 (LIA) と類似の形を持ち、立体射影により微分型非線形Schr\"odinger 型方程式に帰着され半線形化される。
この方程式は最近 Sahtah やUhlenbeck らにより幾何学的に定式化され、その可解性が議論されているが
方程式自身は調和写像熱流やいわゆる波動型調和写像に類似の強い非線形項を持った方程式である。
ここではこの方程式の背後の幾何学的状況と、関連する調和写像熱流の
正則性判定条件とエネルギークラスでの一意可解性に関連した問題について講演する予定である。
- 2005/6/27 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
満渕俊樹(Toshiki Mabuchi)(大阪大学 理学研究科)
多様体版「ヒッチン・小林対応」における種々の安定性について(2)
- 2005/6/27 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
高橋 篤史(京都大学数理解析研究所)
Matrix Factorizations and Representations of Quivers
- 2005/7/1 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
柴田徹太郎(広島大学工学研究科)
Asymptotic properties of solutions to perturbed simple pendulum problems
- 2005/7/4 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
大仁田 義裕(大阪市立大学)
Stability and rigidity of certain special Lagrangian cones
- 2005/7/4 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
柳川浩二(大阪大学 理学研究科)
組合せ論的可換代数へのホモロジカルなアプローチ
- 2005/7/8 代数幾何・複素幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 新セミナー室(D505)
Yoshinori Namikawa(大阪大学 理学研究科)
On deformations of Q-factorial symplectic varieties
- 2005/7/11 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
廣島文生(九州大数理学研究院)
Regularity of ground states in quantum field theory
Maxwell 方程式とDiracの理論を第2量子化することにより
場の量子論の典型的なモデルである量子電磁力学が構成され,
負のエネルギーや光速を超えた因果関係など,それまで理解
不能だったものにに正確な解釈を与えることに成功した。
近年,量子電磁力学に代表される場の理論のモデルの『数
学的』な解析が Liebグループ(Princeton大学), Froehlich
グループ (ETH), Spohnグループ(TU-Munchen,Gerard グル
ープ (France) らにより大きく進歩した。特に基底状態の存
在・非存在,散乱理論,共鳴現象,有限温度の理論などである。
これらの問題を困難にさせてきた数学的な理由は,それが連
続スペクトルに埋め込まれた埋蔵固有値の摂動問題になって
いることにある。
最近,場の理論のモデルに現れる基底状態の性質に関する
一般論を得ることができた。 今回の講演ではそれらの結果を
紹介する予定である。
- 2005/7/11 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Alexei Kovalev(Department of Pure Mathematics and Mathematical Statistics, University of Cambridge)
A special Lagrangian fibration of a compact Calabi--Yau threefold
- 2005/7/15 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
David Hoff(Indiana University)
Compressible flow with rough boundaries
I'll describe the construction of solutions of the
Navier-Stokes equations of compressible flow with the
"rough-boundary" condition proposed by Navier: on the
boundary, the velocity should be proportional to the
tangential stress. I'll explain what this means, and how
this assumption provides exactly the right ingredient for
extending the theory of solutions in the whole space to
solutions in domains with boundary.
- 2005/7/15 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育自然科学棟301号室
伊山修(兵庫県立大学)
整環の表現論
直既約格子を有限個しかもたない整環を有限表現型と呼ぶが、有限表現型整環と、ある種の大域次元2の整環の間に一対一対応が存在する。 Auslanderによるこの発見は、後のAuslander-Reiten理論の起点となった。講演では、Auslander-Reiten理論を中心として、その有限表現型整環への応用や高次元化の試みなどについて気軽な概説を行う予定です。
- 2005/7/15 表現論セミナー 17:00--18:00 数学教室 セミナー室1(B343)
吉井洋二(ノースダコタ州立大学)
局所的拡張アフィンリー環
ユークリッド空間におけるルート系の公理を無限次元ユークリッド空間(正値内積を持つベクトル空間)に変
え、局所有限条件を加えたものを局所有限ルート系と呼び、その分類は既に完成されている。またユークリッド
空間の正値内積を半正値内積に変えた場合、アフィンルート系を特別な場合として含む、拡張アフィンルート系
という概念が生まれる。これらをルート系に持つリー環も既に多くの人によって研究されている。さて、今回我
々は、これらすべてのルート系の一般化として、半正値な内積を持つ無限次元ベクトル空間におけるルート系、
局所的拡張アフィンルート系を定義し、これに対応するリー環、局所的拡張アフィンリー環を提唱する。このリ
ー環は、有限次元スプリット単純リー環、局所有限スプリット単純リー環、アフィンリー環、拡張アフィンリー
環、ハイゼンベルグリー環 を包含する。この新しいリー環の基本的な性質や例を解説する。
- 2005/7/19 トポロジーセミナー 16:30--17:30 数学教室 新セミナー室(D505)
山本亮介(大阪大学 理学研究科)
3次元多様体の接触構造とオープンブック分解との関係について
- 2005/7/25 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Dan Popovici(Warwick university)
Effective local finite generation of multiplier ideal sheaves
- 2005/7/25 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
Alexander Kitaev(St. Petersburg)
Isomonodromy deformations and asymptotics of the Painleve equations
This is an introductory talk on interrelation between asymptotic
studies of the Painlev\'e equations and various aspects of
the matrix Riemann-Hilbert problems.
- 2005/9/16 代数幾何・複素幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 新セミナー室(D505)
Fumitoshi Sato(KIAS &Nagoya univ.)
Tautological relations of $\overline{M}_{g,1}$
We find new families of recursive relations in the tautological
ring of $\overline{M}_{g,1}$. In this talk, we will explain how to obtain
them.
- 2005/10/7 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
赤堀公史(東北大学理学研究科)
球面に対する双線形フーリエ制限定理と波動・シュレディンガー方程式系への応用
球面に対する, 横断的双線形フーリエ制限問題を考える.さら
に, この評価が, 波動・シュレディンガー方程式系の非線形項
を評価するのに有効である事を紹介する.
- 2005/10/14 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育自然科学棟301
Mikhail Borovoi (Tel Aviv Univ.)
Extended Picard complexes for linear algebraic groups and homogeneous
- 2005/10/14 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
川原雄一朗(大阪大学理学研究科)
非線形 Schr\"{o}dinger 方程式の解の漸近評価について
空間次元が 3 次元で, 2 次の非線形項を持つ非線形 Schr\"{o}dinger 方程式の解の時間に関するより正確な漸近挙動について紹介する.
特に、時間無限大での非線形 Schr\"{o}dinger方程式の解のより詳しい漸近評価について考察する.
- 2005/10/17 幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 大セミナー室(E301)
梅原 雅顕(阪大理)
Cuspidal Crosscaps and Singularities of Maximal Surfaces
- 2005/10/17 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
中西賢次(京大理)
Zakharov 方程式系の非線形 Schrodinger 極限について
非線形 Schrodinger 方程式は様々な物理モデルから導出されるが、その導
出過程における方程式への極限操作が、実際の解に対しても極限移行を引き
起こすかどうかは明らかでない。この講演では、プラズマ中の非線形相互作用
を記述する Zakharov 方程式系からの極限移行に関する最近の研究を解説する。
そこで鍵となるのは、様々な時空周波数を持つ波の、非線形相互作用における
共鳴・非共鳴成分の区別と、それらに対する極限パラメーターについて一様な
評価である。非線形共鳴によって極限方程式に違いが現れる場合についても言
及したい。
- 2005/10/21 整数論保型形式セミナー 16:00--17:00 共通教育自然科学棟301
Mikhail Borovoi (Tel Aviv Univ.)
Arithmetic birational invariants of linear algebraic group
- 2005/10/21 整数論保型形式セミナー 13:30--14:30 共通教育自然科学棟301
中村吉秀 (阪大理)
"Hasse principle" for linear groups
- 2005/10/21 代数幾何・複素幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 新セミナー室(D505)
Atsushi Ikeda(Osaka univ.)
関数体上の代数曲線の微分加群とヤコビ多様体の代数的サイクル
- 2005/10/21 整数論保型形式セミナー 14:45--15:45 共通教育自然科学棟301
山崎愛一 (京大理)
強近似定理とその周辺
- 2005/10/21 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
久保英夫(大阪大学 理学研究科)
波動方程式の外部問題の解の減衰評価とその応用
本講演では,波動方程式の混合問題の解の一様減衰評価について 考察する.特に,対応する初期値問題の解に対して成り立つ減衰 評価を,混合問題の解に対して拡張することが目標である.この為 には,局所エネルギー評価が鍵であることを明らかにしたい.更に, 今回得られた一様減衰評価をもとに,非線型波動方程式の混合問題 の大域解の存在について議論する.
- 2005/10/24 幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Paul Gauduchon(Ecole Polytechnique)
The Kaehler or Hermitian scalar curvature as a momentum map
- 2005/10/24 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
松澤淳一(京大工)
普遍三次曲面とルート系の幾何
3次元複素射影空間の三次曲面は、次数3の Del Pezzo 曲面として特徴づけられ、
ルート系やWeyl群とのさまざまな関係が昔からよく知られている。
また射影平面の点の配置空間との関連から、解析的な観点からも興味深い研究が
なされている。
ここでは、三次曲面の族とそのコンパクト化の、ルート系を用いた自然な構成法を紹介
し、ルート系の構造とモジュライの構造とのきれいな対応を示す予定である。
- 2005/10/28 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
多久和英樹(大阪大学 理学研究科)
カーレマン評価に基づいた2階楕円型方程式に対する幾何光学解の構成とその応用
- 2005/10/31 幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 大セミナー室(E301)
角 大輝(大阪大学 理学研究科)
臨界値集合が有界な多項式半群の力学系と後方自己相似系の相互作用コホモロジー
- 2005/10/31 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
鈴木譲(大阪大学 理学研究科)
1変数代数関数体における三浦予想の解決
1変数代数関数体に対応する代数曲線は、アフィン方程式たちの三浦標準形とよ
ばれる形式で表現でき、それらがグレブナ基底をなすことがわかっている。しか
し、三浦標準形のアフィン方程式たちを任意に与えても、それらがグレブナ基底
をなしていないと、1変数代数関数体には対応しない。暗号や符号で、代数曲線
の定義方程式を決定する際に、その点がジレンマになる(グレブナ基底になって
いるか否かの判定は容易ではない)。一方、三浦標準形がtelescopicという条件
をなしていると、complete intersectionになり、またグレブナ基底をなすこと
がわかっている。本講演では、最近まで未解決であった「complete
intersectionをなしていれば、三浦標準形がtelescopicになる」を示す。すなわち、
complete intersection とtelescopicの2条件が同値であることを示す。
- 2005/11/4 整数論保型形式セミナー 16:00--17:00 南ブロックE棟E412
山内 卓也(広島大学大学院理学研究科)
\mathbb{Q}-モチーフについて
代数体上定義された楕円曲線でそのガロア共役と自身が互いに同種であるものを\mathbb{Q}-曲線と呼ぶ. Serre予想を仮定すれば\mathbb{Q}}-曲線は"モジュラー"である. 即ち、それは,ある$J_1(N)$の\overline{\mathbb{Q}}-因子となっている. 本講演では先ず、\mathbb{Q}-曲線の概念を(チャウ)モチーフに拡張し、そこからどのような性質が導かれるかを解説する.
- 2005/11/11 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
田中視英子(東京理科大学 理学研究科)
漸近的に線形な非線形項を持つ空間1次元波動方程式の弱解の存在について
変分法による,原点と無限遠点で漸近的に線形な非線形項を持つ波動方程式の弱解の存在について
- 2005/11/14 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
和久井道久(大阪大学 理学研究科)
ホップ代数の表現圏の非同値性と圏論的次元について
標数0の体上で定義された8次元の非可換半単純ホップ代数は
同型類を法として3つあります。これらのホップ代数は同型な
表現環を持つ一方、表現圏はテンソル圏として同値でないことが、
丹原大介氏、山上滋氏、増岡彰氏により、知られています。
この講演では、彼らの結果の別証明が、Majidによって定義された
圏論的次元を用いても可能であることを説明します。
- 2005/11/14 幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 大セミナー室(E301)
竹腰 見昭(大阪大学 理学研究科)
多様体の体積と最大値原理
- 2005/11/18 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育自然科学棟301
尾崎学(近畿大学)
与えられた構造のガロワ群を持つ最大不分岐p-拡大の構成
この講演では,代数体k(有限次,無限次)上の最大不分岐拡大のガロワ群
としてどのような群が現れるか?という問題についてお話ししたい.
kが有限次の場合はこれは古典的な問題で,例えば「k上の最大不分岐可解
拡大(類体塔)は常に有限であるか?」という長い間未解決であった有名な
問題があったが,1960年代に至ってGolodとShafarevichによって,「有限
次代数体の最大不分岐p-拡大(pは素数)は無限次になり得る」という形で否
定的に解決された.
それでも代数体の最大不分岐拡大のガロワ群は,様々な予想もあるが,未だ
良く理解されていないと言うことができる.
講演ではこの問題に関して,素数pに関する適当な条件の下で,有限次代数体上の最大不分岐p-拡大のガロワ群としてすべての有限p-群が,そして無限次
代数体上の場合には「すべての」pro-p 群が現れるということを解説する.
- 2005/11/21 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
長崎生光(大阪大学 理学研究科)
Borsuk-Ulamの定理とその等変型の一般化
Borsuk-Ulamの定理は1933年にBorsukによって証明された定理のひとつである.現代の
トポロジーの教科書ではコホモロジー論のひとつの応用として簡潔に述べられる場合
が多いが,実際にはこの定理は様々な形で述べることができ,また,思わぬところに応用
があることから,その一般化が様々な立場から研究されている.今回の談話会で
は,Borsuk-Ulamの定理とその一般化について,その概要,特に変換群論の立場からの一
般化を中心に紹介したい.さらに等変型の一般化についての最近の話題にも触れる予定
である.
- 2005/11/22 トポロジーセミナー 16:30--17:30 数学教室 新セミナー室(D505)
S. Illman(Univ. of Helsinki)
The strong-weak and the very-strong-weak topologies on the set $C^{?infty, G}(M,N)$ of $G$-equivariant smooth maps
- 2005/11/25 表現論セミナー 16:00-- セミナー室B
I.Cherednik(RIMS)
Daha and Verlinde algebras
- 2005/11/25 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
峯拓矢 (京都工芸繊維大学)
ランダムなδ型磁場を持つシュレディンガー作用素について
- 2005/11/28 臨時セミナー 1:30-- 数学教室 中セミナー室A(E412)
Misha Verbitsky (ITEP(Moscow))
Rational curves on the twistor space and some unsolved problems in hyperkahler geometry"
- 2005/11/28 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
足立匡義(神戸大学理学部)
定磁場中の 3 体 Schr\"odinger 作用素に対する Mourre 評価について
- 2005/11/29 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
河備 浩司(大阪大学大学院基礎工学研究科)
Essential self-adjointness of Dirichlet operators on a path space with Gibbs measures via an SPDE approach
- 2005/11/29 トポロジーセミナー 16:30--18:00 数学教室 新セミナー室(D505)
水谷祐馬(京大理)
分裂族によるデーン・ツイスト分解の例
- 2005/11/30 臨時セミナー 1:30-- 数学教室 中セミナー室A(E412)
D.Kaledin(Independent Univ.of Moscow)
McKay correspondence and generalizations
- 2005/12/2 関西代数幾何学セミナー 14:30--15:30 数学教室 新セミナー室(D505)
Misha Verbitsky( Institute of Theoretical and Experimental Physics)
Hyperkaehler geometry: algebraic geometry over quaternions
- 2005/12/2 関西代数幾何学セミナー 16:00--17:00 数学教室 新セミナー室(D505)
Dmitri Kaledin(Indipendent University of Moscow)
Non-commutative Cartier operator and Hodge-to-de Rham degeneration
- 2005/12/2 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
鈴木政尋(東京工業大学)
半導体デバイスのEuler-Poisson方程式の定常解の漸近安定性
本講演では、半導体中の電子流を記述するEuler-Poisson方程式を
有界領域においてDirichlet境界条件を課して取り扱い、亜音速条件を
満たす定常解の存在とその漸近安定性について議論する。先行結果では
半導体の特性を決めるDoping profileが定数に近いという仮定のもとで、
亜音速定常解の漸近安定性が証明されいた。しかし、実際の半導体では
この仮定は満たされていない為、一般のDoping profileに対する解析が
求められていた。本研究ではDoping profileが定数に近いとの仮定を
課すことなく、定常解の漸近安定性の証明に成功した。あわせて、
時間大域解が定常解へ収束の速さが指数関数的であることも示した。
- 2005/12/2 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育自然科学棟301号室
今野拓也(九州大学)
CAP forms on $U(2,2)$ II. Automorphic representations
$G$を代数体上の簡約群とする。$G$の内部形式上のカスプ形式で ない$L^2$保型形式とHecke指数を共有する$G$上の カスプ形式をCAP形式という。CAP形式は、明らかな Ramanujan予想の反例である以外に、志村多様体の混モチーフの計算や 保型形式の一般化された周期との関連、$p$進群の超カスプ表現 の構成などに重要な役割を果たす。この講演では4変数準分裂ユ ニタリ群$G$を考える。この場合にはCAP保型形式の (期待される)局所成分は数年前に決定しており、今回はこれらの 局所成分をもつ(CAP)保型形式を可能な限り構成する。
- 2005/12/5 幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 大セミナー室(E301)
森 淳秀(大阪大学 理学研究科)
接触多様体のオープン・ブック分解と接触埋め込み
概要: 奇数次元多様体上の接触構造は偶数次元多様体上のシンプレクティック構造と互いに関係を持つ。例えば(凸)シンプレクティック多様体を共形拡大する流れに横断的な超曲面は自然に接触多様体であり、特に相空間の単位超球面は標準接触超球面と呼ばれる。Donaldson は(整数)シンプレクティック多様体の前量子化束に対して「概ね正則な断面」を構成し、Lefschetz 束の存在を示した。Ibort と Martinez-Torres、Presas は同様の構成を接触多様体の自明な直線束に対して行い、オープン・ブック分解の存在を示した。今講演ではそのようなオープン・ブック分解を利用して、与えられた閉接触多様体を比較的次元の低い標準接触超球面の接触部分多様体として埋め込む方法を示す。
- 2005/12/5 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
元吉文男(産業技術総合研究所)
述語定義を加えた系での限量子消去
- 2005/12/5 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
森淳秀(大阪大学 理学研究科)
接触多様体のオープン・ブック分解と接触埋め込み(Open-book decompositions on contact manifolds and contact embeddings)
- 2005/12/7 表現論セミナー 15:00-- 数学教室 新セミナー室(D505)
上野喜三雄(早稲田大学理工学術院)
反復積分と多変数多重対数関数
- 2005/12/9 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
奥村昌司(大阪大学 理学研究科)
有限体上のパンルヴェ方程式
- 2005/12/12 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
赤穂昭太郎(産業技術総合研究所)
再生核ヒルベルト空間における情報処理
- 2005/12/13 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Arturo Kohatsu Higa(大阪大学基礎工学研究科)
an example of equilibrium model for insider trading
- 2005/12/16 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育自然科学棟301号室
山上敦士(京大理)
On p-adic families of automorphic forms over totally real fields
この講演では, 1997 年に Coleman により有理数体上で構成された modular form の p-adic analytic family の構成法をそこで用いられる p-adic Banach 空間の理論に触れながら簡単に復習し, 一般の総実代数体 F 上で定義された definite quaternion algebra 上の automorphic form に対しても, p-adic automorphic form のなす p-adic Banach 空間を定義することができ, そこから p-adic analytic family が得られることを紹介する.
- 2005/12/19 幾何セミナー 1:30--3:00 数学教室 大セミナー室(E301)
入谷寛(京都大学理学部)
量子コホモロジーの収束について
- 2005/12/20 トポロジーセミナー 16:30--17:30 数学教室 新セミナー室(D505)
佐藤隆夫(東大数理)
Twisted second homology groups of the automorphism group of a
free group
nを2以上の自然数とし、Fを階数nの自由群とする。自由群Fの
自己同型群は自然に、Fのアーベル化Hに作用する。従って、その双対加群H^*にも作
用する。本講演では、これら2つの作用に関する、自由群の自己同型群のねじれ係数2
次元ホモロジー群について考察する。一般に、2次元のホモロジー群を計算すること
は非常に難しい。本講演では、自由群の自己同型群の表示を用いることにより、
2-torsion を除いて2次元のホモロジー群が組み合わせ群論的に計算できることを紹
介する。
- 2005/12/21 表現論セミナー 16:00-- 数学教室 新セミナー室(D505)
青本 和彦(京都産業大学理学部)
On the problem of 2nd solution associated with orthogonal polynomials.
与えられた重みに対して、定義される直交多項式は3項漸化式をみたす。
逆に直交多項式は3項漸化式の解としては原点でのDirichlet境界条件を満たすただ一つ解として特徴づけられる。これと一次独立なもう一つの解(いわゆる2nd solution)はいわば無限遠での境界条件を$0$とおくことによってきまる。
それは「直交多項式のStieltjes変換によって与えられる」というのが
古典的な定理であるが、Jacobi多項式などに見られるようにそれらは同一の
Fuchs型の2階線形微分方程式を満たす。
このような事実がどのような枠組みで成り立っているのかは興味ある問題である。
この講演ではAskey-Wilson多項式の場合にこれを説明し、この問題に関連する様々な問題、例えば積分表示、固有関数展開、逆散乱問題との類似、LR-変換、などについて多変数の場合も含めて議論したい。
- 2005/12/26 代数幾何・複素幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 新セミナー室(D505)
G. Martens(Erlangen-Nurnberg Univ.)
On divisorial complete curves
- 2005/12/26 代数幾何・複素幾何セミナー 15:30--17:00 数学教室 新セミナー室(D505)
M.Coppens(Katholieke Industriele Hogeschool der Kempen)
Grassmann defectivity
- 2006/1/13 整数論保型形式セミナー 15:30--16:30 共通教育 自然科学棟 105号室共通教育自然科学棟301号室
伊藤 哲史(京大理)
Hasse invariants for some unitary Shimura varieties and applications
古典的な「Hasse不変量」は,標数pのモジュラー曲線上に定義された 重さp-1の保型形式であり,保型形式の合同性や定値四元数環の類数 とも関係し,様々な方面から深く研究されています. 今回の講演では,そのような「Hasse不変量」の,ユニタリ群 U(1,n) に伴う高次元志村多様体への一般化についてお話ししたいと思います. 幾何学的には,Lubin-Tate形式群の普遍変形空間上で,Ekedahl-Oort stratificationのテクニックを用いて,ある種の直線束の切断を 構成することがポイントとなります. 講演では,高次元版「Hasse不変量」の,志村多様体の幾何学や l進コホモロジーへの応用についても述べたいと思います.
- 2006/1/13 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
くのぎ範敬(京都大学情報学研究科)
Maxwell方程式に関する物体逆散乱問題
未知物体の周囲における波や場を観測し,その観測データから位置や
形状などの未知物体についての情報を調べる問題を物体逆散乱問題という.
物体逆散乱問題には波動方程式を中心にさまざまな方程式に関するもの
がある.今回はそのなかで,Maxwell方程式に関する物体逆散乱問題,
特に非一様な媒質中で未知物体が運動している場合について,
Lax-Phillipsの枠組みで扱った場合に得られた結果を紹介する.
- 2006/1/20 微分方程式セミナー(臨時) 14:45--15:45 共通教育 自然科学棟 301号室
Claude Zuily(Univ de Paris 11)
Strichartz estimates for Schrodinger equations with variable coefficients II
- 2006/1/20 微分方程式セミナー(臨時) 16:15--17:15 共通教育 自然科学棟 301号室
Jared Wunsch(Northwestern Univ)
Propagation of singularities for the wave equation on singular spaces
- 2006/1/20 微分方程式セミナー(臨時) 13:30--14:30 共通教育 自然科学棟 301号室
Luc Robbiano(Univ de Versailles)
Strichartz estimates for Schrodinger equations with variable coefficients I
- 2006/1/24 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 新セミナー室(D505)
中野 張(大阪大学大学院基礎工学研究科)
Mean-risk optimization for index tracking
- 2006/1/30 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
Luc Illusie(パリ大学, Orsay)
Old and new on vanishing cycles
In the early 80's Deligne proposed a theory of vanishing cycles in etale cohomology valid over general base.
It has recently been revised by Orgogozo, who solved a conjecture that Deligne made at the time.
I will discuss this and an application to Lefschetz pencils
- 2006/1/31 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
竹内敦司(大阪市立大)
「確率関数微分方程式の解とその分布」
- 2006/2/3 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
柳澤卓(奈良女子大学 )
Hodge decomposition of $L^r$-vector fields on a bounded domain
- 2006/2/3 代数幾何・複素幾何セミナー 13:30--15:00 数学教室 新セミナー室(D505)
Luc Illusie(パリ大学、Orsay)
Logarithmic Hodge degeneration
- 2006/2/6 談話会 16:30--17:30 理学部 B棟 B346
後藤竜司(大阪大学 理学研究科)
Deformations of Lagrangians and holomorphic symplectic structures
on Nil and Sol manifolds
- 2006/2/7 確率論セミナー 4:30--6:00 数学教室 大セミナー室(E301)
青山 崇洋(慶應義塾大学理工学研究科基礎理工学専攻)
「タイプGかつ自己分解可能分布のあるサブクラスについて」
- 2006/2/10 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
佐藤友彦(佐藤友彦)
Asymptotic non-degeneracy of the solution to the mean field equation
要旨: 本発表は鈴木貴教授(阪大基礎工)との共同研究に基づいている。今回扱う方程式は、定常乱流を物理的対象とする2次元有界領域上の
平均場方程式である。その中でも Caglioti-Lions-Marchioro-Pulvirenti に
よって導出された、単一渦で構成される渦点系に関する平均場方程式の
爆発解の非退化条件について、結果を紹介する。
- 2006/2/20 確率論セミナー 4:30--5:30 数学教室 大セミナー室(E301)
Ma Zhi-Ming(所属)
Random Networks
- 2006/2/20 確率論セミナー 3:15--4:15 数学教室 大セミナー室(E301)
Yves Le Jan(所属)
"Tanaka's equation revisited" or " A diffusion process on the Schwartzschild space"
- 2006/3/3 微分方程式セミナー 15:30--17:00 数学教室 大セミナー室(E301)
Michael Dreher(Univ. of Konstanz)
The viscous model of quantum hydrodynamics in several dimensions
- 2006/3/10 幾何セミナー 13:30--15:00 共通教育301大セミナー室
Florent Schaffhauser(慶應義塾大学理工学部)
Convexity properties of group-valued momentum mappings