公開講座
平成24年度「現代数学への冒険」
大阪大学理学部数学教室では、数学に興味を持つ若い皆さんのために、現代数学の様相と数学研究の実際、自然科学や社会科学に及ぼす数学の影響、文化としての数学の在り方などについて、多角的な視点から易しく解説する公開講座を以下の要領で開催します。受講料は無料で、事前申し込みも不要です。
平成24年度の詳細
日程: | 平成24年8月17日(金) |
時間: | 10:00~12:00 |
会場: | 大阪大学豊中キャンパス 理学部F棟102教室 |
対象: | 主として高校生(引率の先生も含む) |
講師: | 安田正大(数学専攻) |
テーマ: | 1の「べき根」の数学 |
概要: | 何乗かすると1になる複素数を1の「べき根」といいます。数学の研究をしているといろいろなところで現れる、大変なじみ深い複素数です。あまりに分かりやすすぎるため、1の「べき根」そのものを研究対象とすることはあまりないのですが、さまざまな研究を陰で支えている重要な対象です。 この講演では、このような1の「べき根」にスポットを当ててお話をしてみたいと思います。特に素数乗すると1となるような「べき根」を中心に扱い、有限体、円分体の整数論、ゼータ関数との関係についてお話しします。 |