微分方程式セミナー


2020/11/13(Fri)

15:30--17:00 E210

中村 昌平

大阪大学 理学研究科

フェルミオン多粒子系に対するシュレディンガー方程式の各点収束問題

本講演はNeal Bez先生(埼玉大学)とSanghyuk Lee先生(Seoul National University)との共同研究に基づく.本講演の主題は,(シュレディンガー方程式に対する)カールソンの各点収束問題,つまりシュレディンガー方程式の自由解が時刻 0 の極限で初期状態に戻るかどうか?という問題である. オリジナルのこの問題は, 1 つの粒子の時刻0付近における振る舞いを問うているが,同様の問題を無限個の粒子からなる系に対して考えてみるとどうなるだろうか? 特に,フェルミオン多粒子系が時刻 0 の極限で初期状態にもどるかどうか,という問題を1次元で考えたい. *セミナーの部屋がいつもと異なるのでご注意ください.*