Eells-Woodは,正則写像からFrenet-Serret型の構成を行うことによって,isotropicな調和写像という概念を導入した.さらに,楕円曲線から複素射影空間への次数がゼロでない調和写像は,すべてisotropicであることを証明した.近年の物性物理学の研究では,この写像はharmonic bandと呼ばれ一般化Landau準位として解釈される.本講演の主結果は,楕円曲線から複素射影空間へのisotrpicな調和写像に関する以下の剛性定理である:二つのisotrpicな調和写像がそれぞれ完備線形系に付随する正則埋め込みから構成され,かつ楕円曲線上に同じ計量を誘導するならば,楕円曲線上の平行移動を除いて射影空間上のユニタリ変換によって互いに移り合う.これは物理的には,同じ量子計量を誘導するharmonic bandは(上記数学的仮定の下で)本質的に一意であることを示すものである.本研究はBruno Mera氏および小澤知己氏との共同研究である.