談話会


2026/5/11(Mon)

17:00--18:00 理学部 E404/406/408 大セミナー室

國谷 紀良

大阪大学 理学研究科

年齢構造をもつSIR感染症モデルの安定性

感染症の流行を表す数理モデル(微分方程式)では,感染症の無い状況を表すdisease-freeな平衡解と,感染症が定着する状況を表すエンデミックな平衡解が考えられます.古典的なモデルでは,基本再生産数Roという指標が1より小さければdisease-freeな平衡解が,1より大きければエンデミックな平衡解が安定となることが知られています.しかし,年齢構造をもつモデルでは,Roが1より大きくてもエンデミックな平衡解が安定とならない場合があり,周期的な流行動態が現れることがあります.本講演では,年齢構造をもつSIR感染症モデル(集団をS:未感染,I:感染,R:回復に区分するモデル)の安定性について,これまでに得られた結果を紹介します.