確率過程の到達時刻の分布の特徴付けは, その確率過程の挙動を把握する上で重要な問題である. 講演者は特に, 一次元のLévy過程の到達時刻に関連した問題について研究してきた. 本講演では, 講演者が今まで行ってきた研究, 大まかに分けると, 1. 正の跳びを持たない確率過程の到達時刻のスケール関数を用いた特徴付け, 2. Lévy過程を用いた確率制御(到達時刻を応用した研究)について, 簡単に説明する.