正のリッチ曲率を持つRiemann多様体における関数に作用するLaplacianの固有値についてのLichnerowiczの評価は,例えばKähler多様体などの場合には改善される.より一般にGrosjeanは平行な微分形式が存在する際のLichnerowiczの評価の改善を与えた.本講演では,L^2の意味でほぼ平行な微分形式が存在する際のLichnerowiczの評価の改善,およびそのほぼ等号成立に関するピンチングについて述べる