MCP(測度収縮性)は曲率次元条件の一種であり,サブリーマン/フィンスラー幾何学ではカルノー群がいつMCP(0,N)を満たすか,満たすとしてNはどんな値を取るか,が主な問となっている.今回はサブフィンスラーハイゼンベルグ群について,上記問題をノルムの正則性の観点から説明する.この話はS. Borza氏(SISSA),M. Magnabosco氏(Univ. Oxford),T. Rossi氏(Sorbonne Univ.)との共同研究に基づく.