本講演では, 1次元の強反発的なデルタポテンシャルを持つ消散非線形クライン・ゴルドン方程式(DNKG)を考える. ポテンシャルのついていない場合においては, C\^{o}te-Martel-Yuan(2021)によって, (DNKG)の大域解はソリトンの重ね合わせ(0個の場合も含む)に漸近すること, さらにそのソリトンの重ね合わせは, 隣接するソリトンの符号が異なることを証明した. 本講演では, (DNKG)の大域解が(ポテンシャルがない場合と同様に)ソリトンの重ね合わせに漸近すること, そして(ポテンシャルがない場合には存在しなかった)同符号の2つのソリトンの重ね合わせに漸近する解が存在することを示す.