微分方程式セミナー


2023/10/13(Fri)

15:30--17:00 理学部 E301/302/303 大セミナー室

古場 一

大阪大学

全空間R3内における線形熱方程式系の時間大域的可解性について

全空間R3を2つの領域に分け, その熱の伝わりを支配する熱方程式系の解の存在性について考える. 界面上で主となる線形作用素項に対して小さくとれない本質的に大きい摂動項が存在するため, その本質的に大きい摂動項を処理する数理的アイデア, 熱核や熱半群, ラプラス作用素の最大正則性を応用して, 初期値H1に対する熱方程式の時間大域的強解の存在性を示す.