トポロジーセミナー


2019/6/5(Wed)

16:20--17:50 情報科学研究科 C120(吹田キャンパス)

石川 昌治

慶應義塾大学経済学部

3次元多様体の正フロースパインと接触構造

3次元多様体上の接触構造は複素領域の境界に自然に表れる構造であり、3次元多様体を4次元多様体の境界として研究する際に重要な役割を果たす。フロースパインとは3次元多様体内のフローに横断的に交わる円板をフローに沿って流して得られる多面体のことで、多面体によりフローを特徴付けることが可能となる。講演では接触構造の Reeb ベクトル場をフロースパインのフローとすることで、フロースパインと接触構造との対応を与える試みを紹介する。本研究は石井一平氏(慶應義塾大学)、古宇田悠哉氏(広島大学)、直江央寛氏(中央大学)との共同研究である。